月曜日の朝礼に倒れてしまう
そういうとき、「あの子は貧血だ」と言われていたように思います。
頭に酸素が届かなくなり、ふらっと倒れてしまう点では同じで一般的には貧血として扱われるのですが、正確には少し違います。
これは迷走神経反射(めいそうしんけいはんしゃ)、または脳貧血というものです。
難しい言葉のようにも感じますが、そんなに難しい話ではありません。
ストレスやショックが原因で、血圧や心拍数が低下し、そのため頭に十分な血液が送れなくなる状態です。
貧血は、血液の中の赤血球が少ないために体中に酸素を十分に運べなくなるというものですが、迷走神経反射は血液そのものの運搬量が一時的に減るというものです。
校長先生のお話しはありがたい?のですが、あまり長くなってしまうとその間ずっと立っている子供にとっては大きな負担に感じてしまうこともあるのですね。
体力、体の強さなども個人差があるため、気を配ってあげたいところです。
また、迷走神経反射はストレスだけが原因ではありません。
例えば、陣痛など激しい痛みがあったとき、人込みに酔ったときなど、精神的・肉体的なショックが原因でも起こります。
関連記事・・・ ⇒迷走神経反射とは?
迷走神経反射の原因
自律神経失調によって、血圧や心拍数が低下するために起こります。
その急激な自律神経失調が起こる原因は、身体的・精神的なストレスです。
さまざまなものがありますが、例えば以下のようなものがあります。
・長時間立っていたとき
・陣痛などの激しい痛みが続いたとき。
※生理痛が原因になる人もいる。
・注射をするとき。
※刃物・とがったものが体に入ってくるイメージをしたことが原因になることもある。
そのほか、激しい運動、脱水、排便、排尿、激しい怒り、驚き、飲酒、恐怖なども原因になります。
睡眠薬の服用が原因となる場合や、内臓疾患などの病気が原因となっていることもあります。
迷走神経反射の症状
迷走神経反射の症状はさまざまです。
特に気になる症状は失神だと思いますが、失神する場合でも、その数十秒〜数分前に以下のような症状があらわれることが多くあります。
- ふらふら、めまい、立っているのがつらい
- 冷や汗
- 視界がぼやける
- 頭痛、吐き気
- 熱感、寒気
- 虚脱感
失神前後には
- 顔面蒼白
- 心拍数低下
- 血圧低下
などがよく起こります。
迷走神経反射の対策
失神してしまったら?
迷走神経反射の誘因となったと思われることをただちに中止します。
その後、横になって頭より足の方が高くなるような姿勢で休むと回復しやすくなります。
基本的には数秒〜数分で回復することが大半です。
ただし、失神したからと言って迷走神経反射と決めつけるのは危険です。
他の病気等が原因となっていることもあるため、一度病院で診察を受けましょう。
失神しないためにできること
前兆を感じたときに、両方の手の指を組んで強く握る、腕や足に力を入れるといったことによって失神を防げることもあります。
採血などの注射時に倒れてしまう人は、事前に医師・看護師にその旨を伝えましょう。
横になった状態で採血をしてもらうことが可能です。
寝ている状態だと、脳の血流が減らないため失神しません。
長期的に出来る対策
1日に2リットルの水分摂取を心がけます。
塩分も十分に摂取するようにします。(もちろん過剰摂取は別の面で健康に悪いので注意が必要)
また、心が関係している場合は、必要以上に気にしすぎないことで改善されることもあります。
血圧を下げる薬、利尿剤、睡眠薬を服用している場合は薬が影響している可能性もありますので、医師に相談してみましょう。
上記のような対策を続けても改善しなければ、薬物療法による治療もあります。
日常的にストレスを感じている場合
とは言うものの、それが出来れば苦労はしません。
難しいようであれば、意識的にリラックスタイムを持つようにしましょう。
今あるストレスを減らすことは簡単ではありませんが、リラックスタイムを作ることは難しくありません。
自律神経には、交換神経と副交感神経があり、緊張状態のときは交換神経、リラックス状態のときには副交感神経が働きます。
交換神経ばかりが働き続けてしまうと自律神経失調を起こすため、意識的にリラックスタイムを持つことが有効です。
趣味や楽しいことを行うのが良いですが、もっともてっとり早い方法として入浴があります。
女性の場合、バラの香りが女性ホルモンのバランスを整えるため、バラの香りの入浴剤などを利用しても良いでしょう。
貧血が美容に与える影響を知っていますか?
貧血は体中に酸素が不足した状態。
肌のハリツヤが失われ、抜け毛や枝毛の原因にもなります。
もちろん疲れやすさ、スッキリしない目覚めなど日常にも影響があります。
できるだけ早く対策しましょう!