貧血で氷が食べたくなる??
たまに食べたくなることがあるとすると、
- とても喉が渇いているとき
- あるいはとても暑いところにいたとき
でしょうか。
ですが、貧血が原因の場合は特に喉が渇いていなくても、特に暑いところにいたわけでなくても無性に氷を食べたくなってしまうという症状が発生します。
これを氷食症と言います。
氷と貧血、一見関係ないようにも思えますが、実際に貧血で氷食症という方が多くいるのが事実です。
今回は貧血による氷食症についてお話ししたいと思います。
貧血が原因で氷を食べたくなる理由
ですが、氷食症になる原因は鉄欠乏性貧血だとは言われています。
実際に、貧血で氷食症になる人が大勢いるためです。
貧血とは、酸素を運ぶ赤血球が不足した状態です。
赤血球が不足すると、体中に酸素をうまく運べなくなります。
私たちが生きていられるのは、もちろん酸素があるからです。
体中に酸素が運ばれなくなると、あらゆる機能に影響があらわれます。
- 体温調整や体の機能維持などの自律神経
- 視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚といった五感
の機能にも影響します。
この体温調整の機能が崩れることによって、口の中の温度が上がってしまい、それを冷ますために氷を食べたくなるというのがひとつの説です。
また、鉄分不足によって食べ物の嗜好が変わってしまうという説もあります。
氷食症は、若い女性、特に妊婦さんに多い傾向があります。
どちらも貧血になりやすい方たちでもあります。
若い女性は過度なダイエットによる鉄分不足、生理の出血による赤血球不足が原因です。
妊婦さんは血液の水分量が増えて赤血球の濃度が薄くなること、赤ちゃんに栄養をとられて鉄分が不足することが原因です。
氷食症になるとどうなる?
基本的にはただ氷を食べてしまうだけなので、せいぜいおなかを壊す程度です。
ですが、氷食症の原因は鉄欠乏性貧血にあるため、貧血によるリスクの方が大きくあります。
貧血は、体中に酸素を運べなくなるため、万病の元と言われ大きな病気を引きおこす危険もあります。
- 女性の不妊、早産
- 女性の抜け毛
などは起こりがちで、特に妊娠すると貧血が加速しやすくなります。
妊娠してからの対策はとても困難なことが多いため、妊娠前に貧血を治しておくことが大切です。
甘いものばかり食べてる人は貧血に注意
少し話がそれますが、氷ではなく甘いものばかり食べている人は、貧血になる可能性が高くなるため注意が必要です。
糖分が体内に入ると、吸収されやすいようにブドウ糖に変換されます。
その変換するときに体内にある、ビタミンB、ミネラルを大量に消費します。
このビタミンBは血液を作るのに必要な成分であるため、甘いものを食べすぎてビタミンBを消費してしまうと、赤血球を作れなくなり貧血になるのです。
貧血の解決法
妊婦さんの場合は、定期検診で自然とチェックしてもらえると思いますが、不安を感じた場合は早めに相談してみましょう。
病院での治療になると鉄剤を処方されるのが通常ですが、吐き気、下痢、胃痛、頭痛などをはじめ様々な副作用があります。
このため、処方されているのに飲まなくなってしまうという方も多いようです。
少し貧血が気になる程度であれば、食生活を見直すことから始めてみましょう。
血液を作るのに欠かせない、鉄分、タンパク質、ビタミンを多く摂取するために、肉類、魚介類、豆類、緑黄色野菜、海藻類を積極的に食べるようにしましょう。
鉄分にも2種類あったり、食材の組み合わせによって効果も変わったりします。
以下の記事も参考にしてみてください。
サプリメントで栄養補給する方法も?
鉄欠乏性貧血を改善するためには、食生活の見直しがとても大切です。
ですが、しっかり栄養をとることで太ってしまわないか?、美容に悪影響を与えないか?と不安に感じる方も少なくありません。
また、太らないように、かつ、貧血にならないように食事のメニューを考え続けるのもなかなかに難しいことです。
別の手段として、今までどおりの食生活+サプリメントで栄養補給するという手段を選択する方も多くいます。
健康維持のために栄養を補ってくれるサプリメントがありますので、検討してみても良いでしょう。
病院で配布している貧血改善冊子でも、サプリメントの利用を薦めていることがよくあります。
貧血が美容に与える影響を知っていますか?
貧血は体中に酸素が不足した状態。
肌のハリツヤが失われ、抜け毛や枝毛の原因にもなります。
もちろん疲れやすさ、スッキリしない目覚めなど日常にも影響があります。
できるだけ早く対策しましょう!